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コラム

No.7 空調設備に使用されたブライン液の処理は?

役に立つ「社長の現場レポート」

空調設備で利用しているブライン液は凝固点が低く、温度がマイナスになっても凍結することがないので
当初、寒冷地仕様として車のラジエーター用不凍液として利用されていました。
その後、電力需要の増大とともに、夜間電力の有効活用として蓄熱槽、特に小スペースで大量の熱を
蓄えられる氷蓄熱槽システムに利用されるようになってきました。しかしながら90年代に本格的に導入された
氷蓄熱槽システムは、20年以上経過し、更新時期に差し掛かっています。

< ブライン液とは >

ブライン液の主成分はエチレングリコールで他に水や防錆剤が入ってます。
エチレングリコールは消防法では「危険物第4類第3石油類」に指定されています。
主なメーカーはM化学やN触媒、S化学などで、最終処分はこれらのメーカーの工場で高温焼却処分されています

リニューアルに伴い、ブライン配管を撤去する際、どうしたらよいのか分からないという声をよく聞きます。
主な留意点をあげてみました。

  1. 不凍液は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律第二条第四項第一号の「廃油」若しくは「廃アルカリ」に該当しますので産業廃棄物として、適正に処理しなければなりません。コンプライアンスを疎んじると、昨今は企業の存続を危うくする事態に発展します。
  2. エチレングリコールが主成分の不凍液は15年以上利用していると、蓄熱能力が低下してくるとともに腐敗臭が酷くなってきます。
  3. ブライン配管は構造が複雑であるにも関わらず、ほとんどの場合、必要な個所にドレンバルブが設置されていません。そのため、配管のポケット部にはブライン液が多量に残留し、抜き取りの妨げになっています。こうした問題を解決するために、弊社の洗浄・回収技術がお役にたちます。
  4. 弊社では、洗浄回収したブライン廃液は、ケミカル系の産廃処理業者(収集運搬・中間処理業許可)と連携して作業を行っています。安全・安心、そして確実に行います。

エコ技術として開発された氷蓄熱システムが、最終段階で環境汚染をしては何にもなりません。
ブライン配管の抜き取り・洗浄は、実績ある当社へお申し付けください
当社のサイクロン工法やアジェット工法がお役に立ちます。